以前のエントリーで言及しましたが、毎週、ネイティブと個人レッスンを行っています。以下では添削された部分やその他の重要表現について説明します。
目次
日記
日記を付け始めて間もない頃のものです。ざっくりとした日本語訳も付けました。日本語に起こして改めて気づきましたが、とにかく取り留めもない内容です。 (逆に言うと、これだけ中身のない日記でも、英語で書いて添削してもらえば得るものはある、ということで…) 添削された間違いも初歩的なものですが、恥を偲んでアップします。
赤文字が添削された部分です。 今回は初めの2文を説明します。
- For this week, it seemed the nearest station from my flat had been busyer than usual in the morning.
- A big event had been on this week in XXX park, which is across a street from my building, and today was the last day.
- My wife and I were thinking of visiting the event, but the admission fee was about £1,000 per person and too expensive for us.
- After a long discussion, we gave up entering the place but walked about in the area.
(今回)
(次回以降)
添削
1文目
For this week, it seemed the nearest station from my flat had been busyer than usual in the morning.
During this week, it seemed the nearest station from my flat had been busyer than usual in the morning.
(今週の間、自宅の最寄駅が朝に混雑していたようだった。)
ロンドンの地下鉄も、通勤時間帯はそこそこ混雑しています。ですが、もちろん東京よりはよっぽどましです。
During / For の使い分け
どちらも期間を表す表現であり名詞句が続きます。しかし、微妙に意味が異なります。
- For: 期間の長さが続く
- During: ある出来事がいつ起こったかが続く
では今回はどちらを使うべきでしょうか。'this week' は期間の長さではなくいつ起こったかを表します。もし、期間の長さを表したければ、'For a week' とするのが適切です。
次に文脈を確認しましょう。ここでは単に「先週のできごと」を伝えたかっただけです。続く第2文を見ても、期間の長さについては何も触れられていません。よって、いつ起こったかを表すduringが適切です。
期間に関するもう一つの頻出語がwhileです。意味はduringに似ています。ただし、こちらは while S + V の形で使用します。 BBC Learning Englishに解説動画がりました。
ゆっくりはっきり発音しているので、イギリス英語が苦手な人にも聞き取りやすいと思います。
その他の表現
- it seems (that): 'It seems that S + V' は 「SがVのようだ」を意味する重要表現です。ビジネスメールでも、確証がないときや相手の間違いを柔らかく指摘するときに使います。
- イギリス英語では、マンションの一室を 'flat' と言います。アメリカ英語では 'apartment' です。
2文目
A big event had been on this week in XXX park, which is across a street from my building, and today was the last day.
A big event had been on this week in XXX park, which is across the street from my building, and today was the last day.
(大きなイベントがXXX公園で開催されていた。その公園は私が住んでいる建物の向かい側にある。そして、今日がそのイベントの最終日だった。 )
場所をぼかすために公園名を隠しています。
a street / the street
冠詞 a / the の使い分けにはいつも悩まされます。一般的には、以下のルールがあります。
- 既に言及したものや一意的に決まる名詞にtheが付く
- 数あるもののうちの一つを表す名詞にはaが付く
上記の英文を書いているときは、「streetは初出だし、自宅が2つ以上の道に面していることもあり得るので、aを付けたほうがいいな」と思いました。
しかし、ネイティブの先生曰く、家の前の道は一意的だから、必ずtheが付くとのこと。『家が交差点の角にあって2辺が道路に面していたらどうするの?』と聞くと『それでもthe streetとしか言わない』とのこと。冠詞(と副詞)は理屈で覚えるのは難しそうです。数をこなすのみ。
その他の表現
- 公園の名前は固有名詞なので、関係代名詞whichは非制限用法(カンマあり)です。
まとめ
今回のポイントは以下のとおりです。
- Forは期間の長さ、Duringは期間中に起こったことを意味する
頭ではわかっているつもりでも、いざ急いで英文を書くと間違ってしまうものです。 みなさんもお気をつけて。
次回は3・4文目を説明します。