ほっかいどんの英国日記

英国で働く駐在員が現地の英語や生活情報をお届けします

日記添削:ロンドンの天気

ロンドンもしくは英国の天気といえば、やはり雨ですよね!そうです!夏を除いて頻繁に雨が降ります。でも意外に一日中降っている日は多くありません。一日の中で晴れ・くもり・雨とコロコロ天気が変わるんです。

今回は、そんなコロコロ変わるロンドンの天気についての日記です。ちょっと古いですが2018年の5月頃に書いたものですね。いつものようにネイティブ先生に添削してもらった内容を説明します。カジュアルで平易な文章ですが添削されることで色々と学ぶことがありました。

前回の日記添削記事では一文一文細かく確認していきましたが、今回はある程度まとめて見ていきましょう。

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目次


突然の雷雨


英文

At night, it suddenly started (1) raining heavily and (2) there was lightning heavily raining and lightning. We've never seen such frequent lightnings. According to (3) the BBC, around 15,000 lightning strikes were recorded in four hours (4) that on the night.

この日の夜に突然の落雷と豪雨があり、しばらく空が明るい状態が続きました。その日のBBCの記事です。雷の写真が美しい。 http://www.bbc.co.uk/news/uk-44269304


説明

  1. it suddenly started heavily raining → it suddenly started raining heavily:文法
    副詞 heavily の語順です。rainging のあとに来るのが自然だとのこと。

  2. it suddenly started ... lightning → there was lighting:文法
    私は「落雷している」という動詞の現在分詞として lighting を使ったつもりでしたが、動詞の light に「落雷する」という意味はありませんでした。通常は名詞として "there was lighting" と表現するそうです。

  3. BBCのような国営の組織には the を付ける:文法
    通例、国営の組織には the が付くようです。また略称をアルファベットそのままで発音する場合にも the が付きやすく、固有名詞のように読む場合(NATOなど)には付かないとのことです。
    参考:<冠詞に関する覚え書(40)>

  4. on the night → that night:表現
    "on the night" と言うと、「ショーや何かしらのイベントが夜に行われる」ことが連想されるそうです。シンプルにその日の夜を表すには "that night" を使います。


ロンドンの天気は変わりやすい


英文

By the way, the weather in London seems unpredictable. I've experienced (5)the four seasons in a day; perhaps, it was in April when it was sunny and warm in the morning then started raining in the afternoon and suddenly snowed and (6) was hailing hailed. After a while, it (7) became turned bright and clear.


説明

  1. four seasons (四季)には the を付けない:文法
    通例、「四季」として four seasons を使うときには the を付けないとのこと。私は『四季は4つで決まっているからtheがつくのでは』と思ったのですがそんなことはないそうです。具体的な季節を指すときは the を付けることもあるらしいです。

  2. 雹が降るのは珍しいので進行形にする It ... hailed → It ... was hailing :表現
    今回の添削で一番勉強になったのがここです!"Hail" は「雹が降る」という意味の動詞。ここは過去形ではなくて過去進行形にするのが自然だとのこと。これはネイティブ先生も説明が難しいと言っていたのですが、『過去形を使ってhailedと言うと雹が降った事実を淡々と述べている印象を与えるが、雹が降るのは珍しいので過去進行形を使って「降っている」ことを強調したほうが自然』とのこと。正直、分かったような分からないような…。でも、こういった微妙な違いを指摘されることの積み重ねで、少しづつ英語の感覚が養われていくのだと思います。

  3. 天気について It turned とは言わない。It became... もしくは The weather turned... :表現
    コロケーション、つまりネイティブが言うか言わないかの問題です。"It became" もしくは "The weather turned" が自然な表現だとのこと。


英国の天気予報は当てにならない?


英文

I feel the weather forecast in the UK too conservative. Although the forecast said it would be cloudy and raining during the weekend, it was fine and clear in the daytime. It was same (8) over for the recent weekends. The weather forecasts in Japan are much more accurate.


説明

  1. for the recent weekends → over the weekends:表現/文法
    期間の長さを強調しているわけではないので、forは明らかに間違いですよね。複数の週末に「渡って」という意味でoverが良いようです。ただしウェブ上で検索すると異なる意見も見つかるのでもはやスタイルの問題かもしれません。

参考:Many learners have asked about the difference between these three phrases: over the weekend, on the weekend, and at the weekend. | Ask The Editor | Learner's Dictionary


英国の天気が変わりやすい理由


英文

I found the following movie: "BBC: Why is British weather so unpredictable?". According to the movie, the UK (9) lies beneath sits underneath the boundary between the two earth climate cells. This creates the UK's changeable weather and unpredictable winters. We are (10) on at the boundary between Polar cell and Mid-latitude cell. See below for more detail. "Wikipedia: Atmospheric circulation".

英国の天気予報の精度は低いけど決して彼らが無能だからではない、らしい。

参考:


説明

  1. We sit underneath... もしくは The UK lies beneath... :表現
    上記のBBCの動画で"we sit underneath"と言っていたのでそのまま使ってしまいましたが、どうも"the UK"を主語にするときには "lies beneath"が自然なようです。

  2. at the boundary → on the boundary:文法/表現
    "boundary" の上にいるときは "on" を使うのが自然だとのことです。


まとめ

こうして見返してみると、冠詞、副詞、前置詞の間違いが多いですね。冠詞と副詞に関しては経験を積むしかないようなので、地道に続けていくしかありませんね。一方で前置詞は、勉強である程度改善できるはずなので、正直、勉強不足を認めざるを得ません。ネイティブ先生からは、前置詞だけで500問以上(!)載っている凶悪な問題集を薦められているのですが、手付かずになっています。そりゃそんだけ解けば覚えるかもしれなけれどねぇ…。いつかその問題集の前置詞パートを一周したらレビュー書きますね。