ほっかいどんの英国日記

英国で働く駐在員が現地の英語や生活情報をお届けします

日記添削:やる気が出ないときの勉強

ネイティブ先生に添削してもらった日記の紹介です。今回の日記も添削を始めた頃のもので、ネタが無いしやる気も出なかったので、ビールを飲みながら気楽に書いたものです笑

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目次


やる気が出ないとき


英文

I (1) still wasn't was still not feeling like doing anything and being reluctant to start writing (2) my a diary. But I realised that I'm happy with looking up what I'm interested in and summarising (3) it them in English. So I wrote Saturday's and the following day's (4) entry diary today.

ちなみに最近、やる気が出ないときは海外ドラマ・TV番組を英語字幕付きで観てます。よく観るのはトップ・ギア。本来は車の紹介番組だったらしいのですが、実際は車を使ったバラエティ番組です。簡単な英語しか出てこないので非常にわかりやすい。クルマ好きではない私でも十分楽しめます。


説明

  1. I was still not → I still wasnn't:文法
    早速語順です。修正後のほうが「自然」らしいです。

  2. a diary → my diary:文法
    ここでのdiaryとは、私が個人的に書いている英語の日記のこと、つまりこの英文そのものです。英語で日記を書くのが面倒だったのでその愚痴を英語で書いてみたわけです。

    これ、aとtheで全く意味が変わります。まず、diaryは日記全体のことを指すのに対し、各記事を指すにはにはentryを使います。よって "a diary" は「(今まで書いていたのとは違う別の)ある日記」という意味になります。 このブログで例えると、
    • my diary:「ほっかいどんの英国日記」
    • a diary:(「ほっかいどんの英国日記」以外の)ある日記
    • an entry:「日記添削:やる気がでないときの勉強」などの一つのエントリ
    のようになります。つまり、"start writing a diary" は上の例を使うと「(ほっかいどんの英国日記以外の)ある日記を書き始める」となってしまい意味不明です。一方、"start writing my diary"と言えば「既に存在する自分の日記に一つの記事を書き足す」となり意味が通ります。もしくはan entryを使えばOKです。

  3. what を単数の代名詞 it で受ける:表現
    今回の添削の中で私にとって最も非自明な指摘でした。私が"what I'm interested in"と書いたときには「興味を持った複数の事柄」を意識していたので、そのwhatを受ける代名詞としてなんの疑いもなくthemを選びました。しかし、先生に『whatが単数か複数か判断できないときは単数形扱いする方が読者に優しい』と指摘されました。

    英文の読者が上記の"what I'm interested in"までたどり着いた時点では、"what"が単数であるか複数であるか文法的・文脈的に判断できません。どちらでも意味は通ってしまうので。うーん…筆者の意識の中で複数だったら複数形にしてもいいかと思ったんですが、そうではないみたいですね。

  4. diary → entry:文法
    これも上記の 2. と同じです。diaryのままだと、全く新しい日記を2つ書き始めることになってしまいます。

なお、But や So が文頭で使われているのでカジュアルな英語です。いろいろ議論があるのですが、フォーマルな文章では文頭で使わないほうが無難です。


英語は完璧じゃなくていい


英文

Just after coming here from Japan, I didn't have confidence in writing English sentences. But now I have a little confidence thanks to XXX's (5) efforts effort and my colleagues. Besides, I realised that my English, which should be, doesn't have to always be perfect, so my mental barrier (6) on of writing English has been reduced.

本文中のXXXには先生の名前が入ります。


説明

  1. effort → efforts:文法
    漠然とした努力を意味する場合、effortは不可算です。ただし具体的な努力を表す場合には可算になります。この文脈では、私は何度も先生から具体的な助言を受けているので可算で複数形です。

  2. my mental barrier of → my mental barrier on:文法
    語感的にonが良いみたいです。


コメント

二段落目の英文で書きましたが、英国に来て「正しい英文を書かなくてもなんとかなる」と実感できたのが大きな収穫でした。「英語は完璧じゃなくていい。萎縮するより、たくさん書いたり話したりするべき!」って話はネットで議論され尽くしていると思うんです。私も日本にいたときからよく目にしましたが、残念ながらそれだけで開き直れるほど逞しい精神を持っていませんでした。仕事で英文メールを書くときも伝わるかどうか不安になって何度も書き直し、時間を無駄にしてたんですよね。

でも英国に来てむしろハチャメチャな英語をよく見かけるようになり、ちょっとづつ開き直れるようになってきました。例えば、職場のある非英語ネイティブ欧州人は自信満々で英語を書いたり話たりするのですが、実際には文法がめちゃくちゃだったりします。日本で普通に英語教育を受けていたら絶対にやらないようなのをやるんです。例えば名詞を修飾するために後ろに形容詞置いてみたり…*1。ほんと日本の英語教育も捨てたものではない。それでも彼はネイティブと対等以上に議論しているので、勢いで話したり書いたりすることが重要なんだなぁと実感します。

*1:これはロマンス系言語話者特有のミスみたいです。