ほっかいどんの英国日記

英国で働く駐在員が現地の英語や生活情報をお届けします

「列に並んでいますか?」をイギリス英語で何て言う?

日本の学校で主に習うのはアメリカ英語なので、学校で習って当たり前だと思っている単語がイギリスでは通じないことがあります。その中でも、旅行で使う可能性が高いのが、イギリス英語で「列」を意味する"queue"です。

以下で、私の体験談を交えながら"queue"の使い方を説明します。

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目次


イギリス英語で「列」は"queue"

イギリスでは列のことをqueueと言います。変な綴りですが発音は /kjúː/ 「キュー」です。アメリカ英語ではlineと言うのが一般的です。

私は何度かイギリスで"line"を使いましたが、たぶん通じていました。逆にアメリカで"queue"が通じるかどうかは未確認です。

Queueの用例

列に並んでいるか確認するとき

前にいる人が列に並んでいるかどうか確認するときには

Excuse me, are you in the queue?

Excuse me, are you queuing up?

と言えばOKです。

何の列に並んでいるか確認するとき

複数の列があって誰がどの列に並んでいるか分からないことがありますよね。そんなときは"queue for something"を使います。例えば『これはチケットの列ですか?』と聞くには

Is this the queue for tickets?

と言います。

列に割り込まれたとき

列に割り込むことを"Jump the queue"と言います。イギリス人は基本的にきちんと列に並びますが、誤って割り込んでしまうこともあります。もし割り込まれた場合は笑顔で冷静に

Excuse me, I was here first.

と主張してください。割り込んだ人に悪気がなければ"Oh! Sorry!"等と言って譲ってくれるはずです。その他の表現はここを参照。このページ、やけに充実してます。

体験談

Queueの綴りと発音

お恥ずかしながら、私はイギリスに来るまでは「列」と言ったら"line"しか知りませんでした。イギリスに来た直後、レストランの前に並んでいたとき、急に"Are you in the queue?"と聞かれたのですが何のことやらさっぱり。私が???という顔をすると、相手は身振り手振りで説明してくれたので、(正確には覚えていませんが)"Yes, I'm in line."とか言って乗り切ったと記憶しています。

その後「キュー」ってなんだっけ、と思って調べようとしたのですが見つけられず。なぜなら、「キュー」という音から綴りを予想できなかったから。だって「キュー」って聞いたら"cue"とか"que"を想像しますよね?今となってはちょっとした笑い話です。



なぜこんな発音になったのか。語源を辿るとフランス語の"queue" (しっぽ)由来のようです。フランス語では末尾のeを発音しないので、その読み方がそのまま英語として定着したということでしょうか。(私はフランス語わからないので詳しい人がいたら教えてください。)こちらのオンライン辞書でフランス語の発音を聞けます。確かに語尾のeは発音されていませんね。

わざと jump the queue された

いくらイギリス人は礼儀正しいと言えども中には故意に"jump the queue"する人もいます。私も一度、パブでわざと"jump the queue"されたことがあります。きれいに列を作るイギリス人ですが、なぜかパブではカウンターの前にぐちゃっと並ぶんですよね。そうやって列の順番が分かりにくくなったところでわざと割り込んでくるやつらがいるんですよね…。

その割り込んだ人は明らかにわざとやってました。店員も割り込みに何となく気がついていて、私の方をちらちら見ながら"Who's next?"と言ってくれたのですが、割り込んだ人がすかさずドヤ顔で"I WAS here first."と言いそのまま注文。私はとっさに何も言い返せませんでした。くやしい。

まとめ

日本の学校で主に習うのはアメリカ英語なので、学校で習って当たり前だと思っている英語がイギリスでは通じないことがあります。日本で英語を学習するにあたっては両者の違いを意識する必要はあまりないと思うのですが、旅行や仕事でイギリス系英語圏を訪れる場合は必要最低限の違いは知っておいたほうがいいでしょう。

Queueは旅行でも使う可能性が高い単語なので、ぜひとも使い方を覚えておいてください。

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